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第27回.「法47条1号に関する事項(その2)―土地の物理的瑕疵―」
これから数回にわたり宅建業法47号1号のうち、社会通念上「瑕疵」と呼ばれているものを考えてみます。瑕疵という言葉は2020年4月1日から施行される改正民法(債権法)でなくなる言葉ですが、目的物のキズを表すのに適当な用語なので、以降の法47条1号... -
498.近隣者の問題行動について
組合員からの相談です。この組合員は3年ほど前にアパートを建築しました。原因は不明ですが、その頃から近隣者(Aとします)が、組合員の自宅前に汚物を撒いたり、近くの女性を追いかけたりしています。最近では駐車車両にキズをつけられるケースが出て... -
第26回.「法47条1号に関する事項(その1)」
これまで本連載では、宅建業法35条の調査項目を中心に解説してきました。今回から宅建業法35条に列挙されていない事項に関する調査実務を解説します。 1.法35条に例示されていなくても告知すべき事項 宅建業法35条は最低限相手方に説明しなければな... -
174.建築プロデュース-3 ~土地と建物の権利割合~
1.一歩踏み出す5つの基本原則 建築プロデュースによって付加価値を生み出すために忘れてはいけない基本原則を5つ設定しました。今回は基本原則-4を考えます。 〇基本原則-4(権利と価格) 建物を複数で所有する場合の土地と建物の権利と価格は均衡しな... -
25.「生活関連施設の調査(その4)-ガス-」
今回は生活関連施設の最後として、ガスについて解説します。ガスの調査についても他の生活関連施設と同様に、①直ちに利用可能な施設が何かと②相手方に発生する費用負担がポイントとなります。 1.ガスの種類 ガスの種類は、一般に都市ガスとプロパンガ... -
第24回 生活関連施設の調査(その3)-電気-
今回は生活関連施設のうち、電気について解説します。まず重要事項説明で電気に関する説明の誤りや不足からくる紛争について整理し、次にどのような調査をすべきかを考えてみます。 1.子メーター付き物件に関するトラブル 電気に関して最も多い紛争が... -
246.売主側の説明義務(地震等)
はじめに 今回は適当な判例がなかったので、土地の売買契約における売主側の説明義務についての説明をしたいと考える。売主側と言っているのは、売主自身のことと、業者としての説明義務とを指している。 民法の改正 2020年4月1日より、民法の債権法の改... -
第23回 生活関連施設の調査(その2)排水施設
今回は生活関連施設のうち、排水施設について解説します。排水施設の調査では、取引物件で直ちに利用可能な施設を特定しておく必要があります。そのためには現地確認と所有者に対する確認が必要で、そこにどのような排水施設があるのか(又はないのか)を... -
22.「生活関連施設の調査(その1)飲用水」
これから生活関連施設の調査についてとりあげて解説します。生活関連施設とは、電気、ガス、水道、排水施設に関する調査のことで、これらは重要事項説明の誤りからくるトラブルのうち約20%を占め、法令制限に次いで多くみられるので注意が必要です。 今... -
483.地中の埋設物について
2年前に組合員がある会社から土地を購入しました。 ここは元駐車場で、アスファルトが敷かれていました。(組合員は商業用ビルを建てる予定です。) 最近、ビルを建てるため土地を掘ってみたところ、アスファルトの下に浄化槽が埋まっていましたの... -
21.法令上の制限⑰「その他法令上の制限の調査(その11)」
今回は「崖(がけ)」に関する法令のうち、「宅地造成等規制法」と「建築基準法(がけ条例)」をとりあげて解説します(以下、断りのない限り条文は各タイトルの法令を表します)。これらは特に擁壁に関するトラブルが多くみられるので注意が必要です。 1... -
477.アパートの借主の死亡
アパートにひとりで居住している70 歳の方が死亡されました。身内から連絡がとれないとのことで部屋に行ってみたところ、死亡されており、死体検案書では、死亡日が3月9日と推定、死亡原因は心筋梗塞となっており、発見は3月11 日でした。遺体に損傷...