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第1回.重要事項説明の注意点について
これから宅建業法35条に定める重要事項説明書の書き方や相手方への説明の仕方に関する解説を連載していきます。 重要事項説明書の書き方については、普段JAの皆さんからよくご質問を頂くことがあります。重要事項説明書は実務に携わっている宅建士の方に... -
第40回.法47条1号に関する事項(その9)-心理的瑕疵2-
第37回の続きで心理的瑕疵について解説します。今回は調査の結果、物件に心理的瑕疵があることが分かった場合の対応について解説します。 1.相手方への告知-国土交通省検討委員会の状況 前回(第37回)では心理的瑕疵の調査として、①売主の告知書だけで... -
第28回.新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた不動産取引の対応について
新型コロナウイルス感染症の影響が不動産取引でもみられるため、今回は物件調査から離れてこの点について私見を述べたいと思います。 1.不動産取引における新型コロナウイルス感染症の影響について 日本における新型コロナウイルス感染症の感染率や... -
第27回.「法47条1号に関する事項(その2)―土地の物理的瑕疵―」
これから数回にわたり宅建業法47号1号のうち、社会通念上「瑕疵」と呼ばれているものを考えてみます。瑕疵という言葉は2020年4月1日から施行される改正民法(債権法)でなくなる言葉ですが、目的物のキズを表すのに適当な用語なので、以降の法47条1号... -
498.近隣者の問題行動について
組合員からの相談です。この組合員は3年ほど前にアパートを建築しました。原因は不明ですが、その頃から近隣者(Aとします)が、組合員の自宅前に汚物を撒いたり、近くの女性を追いかけたりしています。最近では駐車車両にキズをつけられるケースが出て... -
第26回.「法47条1号に関する事項(その1)」
これまで本連載では、宅建業法35条の調査項目を中心に解説してきました。今回から宅建業法35条に列挙されていない事項に関する調査実務を解説します。 1.法35条に例示されていなくても告知すべき事項 宅建業法35条は最低限相手方に説明しなければな... -
174.建築プロデュース-3 ~土地と建物の権利割合~
1.一歩踏み出す5つの基本原則 建築プロデュースによって付加価値を生み出すために忘れてはいけない基本原則を5つ設定しました。今回は基本原則-4を考えます。 〇基本原則-4(権利と価格) 建物を複数で所有する場合の土地と建物の権利と価格は均衡しな... -
25.「生活関連施設の調査(その4)-ガス-」
今回は生活関連施設の最後として、ガスについて解説します。ガスの調査についても他の生活関連施設と同様に、①直ちに利用可能な施設が何かと②相手方に発生する費用負担がポイントとなります。 1.ガスの種類 ガスの種類は、一般に都市ガスとプロパンガ... -
第24回 生活関連施設の調査(その3)-電気-
今回は生活関連施設のうち、電気について解説します。まず重要事項説明で電気に関する説明の誤りや不足からくる紛争について整理し、次にどのような調査をすべきかを考えてみます。 1.子メーター付き物件に関するトラブル 電気に関して最も多い紛争が... -
246.売主側の説明義務(地震等)
はじめに 今回は適当な判例がなかったので、土地の売買契約における売主側の説明義務についての説明をしたいと考える。売主側と言っているのは、売主自身のことと、業者としての説明義務とを指している。 民法の改正 2020年4月1日より、民法の債権法の改...