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481.遺言と登記
Aには妻子がなく、弟Bと妹C(故人)がいます(父母はすでに死亡。)。 Aは故人Cの夫Dに遺言書を残しており、AとDが共有の土地建物のAの持分をすべてDに相続させる内容になっています。 AD共有の土地建物には、Aを含めてCD夫婦の子EF... -
242.民法の改正(その8)
はじめに 今回は民法の改正のうち、配偶者の居住権の保護に関する改正内容の説明をする。今回の改正で、配偶者居住権(改正民法1028条)と配偶者短期居住権(同1037条)が新設された。この新設された条文は、改正法施行日(2020年4月1日)以後に開始した... -
479.テナントの破産と借家権譲渡
テナントビルの一部屋を借りているエステサロンが破産しました。未払賃料はまだ1ヶ月くらいで、敷金は賃料の6ヶ月分預かっています。 先日、破産管財人の弁護士から借家権を別のエステサロンに譲渡したいので、承諾いただけないかとの連絡がありました。... -
478.売買契約と固定資産税の清算
組合員が地目農地の土地を売買しました。売買前に宅地転用の申立てをしていましたが、売買契約時には地目は農地のままでした。 売買契約時に売却土地の固定資産税通知が来ていませんでしたが、昨年と同様に農地としての課税と考え、これを前提に契約のと... -
241.民法の改正(その7)
はじめに 今回は「特別の寄与」について説明する。 今回の民法の改正では、「第9章.特別の寄与」の項目が新設された。条文としては1050 条である。 内容は、被相続人に対して無償で療養看護その他労務の提供をしたことにより、被相続人の財産の維持... -
477.アパートの借主の死亡
アパートにひとりで居住している70 歳の方が死亡されました。身内から連絡がとれないとのことで部屋に行ってみたところ、死亡されており、死体検案書では、死亡日が3月9日と推定、死亡原因は心筋梗塞となっており、発見は3月11 日でした。遺体に損傷... -
476.駐車場の貸主の変更
組合員(ア)が土地を所有して、その土地を駐車場として何人かに貸していました。 (ア)はこの土地を娘(イ)に贈与しました。今は駐車場の貸主は(イ)ですが、今後は(イ)の夫(ウ)の名前にしたいと考えています。 この場合、(イ)が(ウ)に土... -
589.遺産分割の対象となる預貯金の払戻しについて
平成31 年3月に、父が急に亡くなりました。葬式費用の工面が難しく、また父の銀行口座から当面の生活費等の引出しができず、困っています。父の相続人は、母、兄(長男)と私(次男)の3人ですが、遺産分割協議が調うまでは、もう少し時間がかかりそうで... -
240.民法の改正(その6)
【はじめに】 今回は相続の効力に関する改正条文の説明をする。 改正民法899 条の2「1 相続による権利の承継は、遺産の分割によるものかどうかにかかわらず、次条及び901 条の規定により算定した相続分を超える部分については、登記、登録その他の対... -
475.賃貸借契約における保証人の極度額について
来年、改正された民法が施行されると賃貸借契約における借主の保証人について、保証金額の極度額を決めることになっています。 極度額はどのくらいにすればいいのでしょうか。また、改正法施行前に契約を締結していた場合、更新が施行のあとでも従来と... -
474.土地の時効取得について
隣地所有者が組合員の土地を長年にわたって使用していたので、その土地の所有権を時効取得したと主張しています。 平成12 年に双方で立会いをして境界を決めているのですが、それでも時効取得されてしまうのでしょうか。 もし、時効取得された場合、今... -
239. 民法の改正(その5)