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492.推定相続人による父の財産処分
Aには長男Bと次男Cがいる。(Aの妻はすでに死亡。)Aの判断力は問題がある。Aはひとりで居住しているが、BがAのところに行ってAの預金を引き出していることが判明した。(Bの投資資金にあてるようである。)Cとしては、Bの行為をどうやって止... -
491.開店予定日を過ぎた借主の責任
テナント用にビルを建てて貸す予定にしています。契約書では開店予定日を定め、開店日から賃料が発生することとしています。もし、開店予定日を経過してもテナントが開店しないときは、貸主としてどう対応すればいいでしょうか。 1.開店をしない理由が問... -
490.借家契約の締結と新民法
2020年4月1日から新民法になり、借家契約の借主の連帯保証人(個人)は極度額の合意が必要となります。実は、2019年12月に借家契約を締結し、そのとき連帯保証人にも署名押印してもらう予定ですが、契約の期間は2020年4月1日からの2年間です。この場... -
601.家族信託と成年後見制度について
そろそろ老い支度を始めようとを考えています。家族信託(民事信託)や成年後見制度という言葉を耳にしますが、どういうものでしょうか。 家族信託や成年後見制度は、高齢者や障害者などの判断能力が十分ではなくなった人について、ご本人の意思を尊重しつ... -
247.贈与と特別受益・遺留分侵害額請求
【はじめに】 今回は適当な判例がなかったので、相続人に対する贈与について、特別受益及び遺留分侵害額請求との関係について説明したいと思う。 被相続人が相続人に対して生前贈与をすることは、世の中でしばしばなされていることであり、贈与自体は契... -
488.借地契約の面積のちがい
Aは、自分の土地をBに建物所有目的で貸しています。Bに貸したのはAの先代ですが、Aは先代から、Bに貸している土地はもらっている地代から計算している土地より多くなっていると聞いていました。 A所有になって実際に測量してみると、90坪を貸し... -
487.借家契約の更新と保証人の責任
現在、アパートを組合員が所有して入居者に貸しています。入居者の身内の人などに借主の連帯保証人になってもらっています。来年、民法が改正され施行されますが、改正後に借家契約が更新されたとき、連帯保証人に関して保証の極度額を決める必要はあるの... -
598.死因贈与の仮登記について
私(X)は、父所有のアパートとその敷地について、父から死因贈与契約についての話があったので、死因贈与契約を交わし、確定日付を取りました。このアパートと敷地についての所有権移転の登記は、いつ頃できるようになるのでしょうか。 死因贈与では、契... -
485.成年後見と借地権譲渡
Aが所有する土地をBが事業用に借地している。今回、Bから借地契約の解約申し入れがあったことから、JAに対して、Aの家族より新しい借地人を探して欲しいとの要請がありました。Bとしては、Aが了解するなら新借地人に借地権を譲渡することを考えて... -
482.親子の相続放棄
Aには妻Bと未成年の子Cがいましたが、Aは最近亡くなりました。 妻Bと子Cは、Aの相続を放棄する予定です。BはCの法定代理人としてCの相続放棄手続きを行えるのでしょうか。また、放棄手続きにあたり、戸籍謄本はB、Cのそれぞれの申立て用に... -
593.民法の成年年齢引き下げと税制について
民法が改正され、令和4年(2022年)から成年年齢が18歳に引き下げられるそうですが、 これに関して税制面の影響はどうなりますか。 「民法の一部を改正する法律」(平成30年6月20日公布)により、「成年年齢」及び「婚姻年齢」、「養親年齢」について改... -
243.地権付建物売買と融資承諾書
事 案 Aは、B所有の土地をBから賃借し、A名義の建物を土地の上に所有している。今回、AはC社との間で借地権付建物売買契約を締結し、C社はAに対して手付金50万円を支払った。 AC間の売買契約の骨子は以下のとおりである。 売買代金 〇万円 手...