-
589.遺産分割の対象となる預貯金の払戻しについて
平成31 年3月に、父が急に亡くなりました。葬式費用の工面が難しく、また父の銀行口座から当面の生活費等の引出しができず、困っています。父の相続人は、母、兄(長男)と私(次男)の3人ですが、遺産分割協議が調うまでは、もう少し時間がかかりそうで... -
240.民法の改正(その6)
【はじめに】 今回は相続の効力に関する改正条文の説明をする。 改正民法899 条の2「1 相続による権利の承継は、遺産の分割によるものかどうかにかかわらず、次条及び901 条の規定により算定した相続分を超える部分については、登記、登録その他の対... -
239. 民法の改正(その5)
-
472. 家族信託と遺留分減殺
-
238 . 民法の改正(その4)
はじめに 今回は、昨年の民法改正の中のひとつである自筆証書遺言の改正、並びに遺言書の保管に関する法律の制定について説明する。 自筆証書遺言の方式の改正 自筆証書遺言については、遺言者自身が遺言書の全文を自ら作成し、遺言書に日付を記入し、署... -
237 . 共同相続と時効取得
事 案 AB夫婦にはYら5人の子供がいる。 Aは、昭和37年に死亡し、Bも平成18年に死亡している。 Aは農地(本件土地)を所有していたが、本件土地は昭和46年に区画整理の換地処分の対象となっている。 Yは換地処分がなされる前まで、本件土地... -
467 . 包括遺贈について
組合員が遺言を残しています。その内容は全財産を長男に相続させるものです。 この場合、死亡した組合員の債務については、誰が承継するのでしょうか。 全財産を長男に相続させるという内容からすると、この遺言は包括遺贈の遺言と思われます. 包括... -
579 .小規模宅地等の特例について(その1)
平成30年6月に、私の母が亡くなりました。私の父は以前に死亡しているので、母が住んでいた実家は、私か弟が相続する予定です。私と弟は、それぞれ結婚後実家を出ており、私はずっと借家住まいですが、弟は5年前に自宅を購入して住んでいます。ふたり... -
580 .小規模宅地等の特例について(その2)
平成30年9月に、私の母が亡くなりました。父は平成28年3月に亡くなっていますが、生前父は、アパートA棟(部屋数12室)の貸付けを平成18年から行っていました。父の相続の際に、母がこのアパートの貸付けを引き継ぎました。また、母は平成30年5月に... -
140 .《一般社団法人東京都農住都市支援センター》「第15回資産管理・都市農業実態調査」結果解説~その5 ~約半数が「相続対策を講じている」
(株)協同経済経営研究所 上席研究員 櫻井 勇 <相続対策を講じているのは53.4%> 相続対策を講じているか聞いたところ、「講じている」は53 .4%で、「講じていない」が33 .2%となっている。平成21年以降の調査結果をみると、「講じている」はほ... -
236 .相続分の譲渡と遺留分減殺
事案 AB夫婦には子C、X、Yがいる。 DはYの配偶者であり、ABと養子縁組をしていた。 Bは平成20年12月に死亡した。 その時点の相続人は配偶者A、子であるC、X、Y、それに養子Dの5名である。 Bの遺産分割調停において、Bの配偶者Aと、... -
465 . 競売手続きによる遺産分割と通行地役権
A地は公道に面していないため、B氏の土地を道路として使用しています。 B氏が2年前に死亡し、通路の土地を含むB氏の所有地が遺産分割の対象となりました。 B氏の相続人は3人のようですが、最近、相続人のひとりから、B氏の遺産は裁判所で遺産...