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651.養子の数と法定相続人
私Aには妻Bと3人の子供C・D・Eがおりますが、うち2人D・Eは養子です。相続税の計算をする場合に、養子は法定相続人になれますか。 養子も法定相続人になれますが、遺産に係る基礎控除額の計算上、人数の制限があります。 1.養子の数の制限 相続... -
537.祖先の祭祀承継物について
遺産分割の対象と本来はされていない祭祀承継物にはどんなものがあるのでしょうか。 1.最近はお墓の取りあいが生じるケースが多いようですが、民法897条では「系譜、祭具及び墳墓の所有権」と明示しています。 系譜とは、家系図とか過去帳などを指すとさ... -
650.亡くなられた場合の諸々の手続きと期限
令和3年10月10日に父が亡くなりました。父は農業に励む傍ら、一部の土地に倉庫とアパートを建て不動産の賃貸も行っていました。私(甲)には弟(乙)がおり、話し合いで農地と倉庫は私が、アパートは弟が相続する事になりました。この場合の税務上の諸々... -
531.後見人の権限
組合員が成年後見の審判を受け、長男が後見人に就任していました。組合員が先日死亡しましたが、死亡まで入院していた病院の治療代が未払いの状態です。病院からは後見人であった長男に支払いを求められていますが、支払っていいのでしょうか。 1.死亡時... -
262.敷金返還債務と建物の相続
【事 案】 今回紹介する実際の事案はやや複雑なので、事案を単純化して説明する。 Aは建物をⅩ社に賃貸している。 Aには子供BYZの3人がいる。 Ⅹ社の代表取締役は子供のBである。 Ⅹ社は貸主Aに対して敷金3,000万円を預託している。 Aが死亡し、建... -
520.工事途中での施主の相続
組合員Aのアパートについて、外装の塗装工事をしている途中にAが死亡してしまいました。Aの相続人は子BCDの3人ですが、BCDで協議し、そのアパートはBが相続する予定です。Aとの工事の請負契約の承継について、BCD三者を含めた承継文書を取... -
631.共有物の分割
4年前の父の相続の際、A宅地を妹と1/2ずつ共有で相続しました。先日妹から、資金が入り用なのでA宅地を持分の割合に応じて分割して売却したい、と話がありました。分割案は以下のとおりですが、共有のA宅地を私と妹とでそれぞれ単独所有に変更する場合... -
261.相続の放棄の撤回・取消について
【はじめに】 今回は適当な判例がなかったので、相談を受けた相続の放棄の撤回・取消について説明をしたいと思う。 説明のための家系図で、Aが今回死亡した被相続人とする。Aには妻Bと子CDがいる。また、Aの実父母はすでに死亡しており、Aの兄弟に... -
259.相続開始後の遺産の処分について
【はじめに】 今回は適当な裁判例がないので、昨年7月に改正された民法の相続のうち、相続開始後の遺産の処分に関する説明をする。 【事 例】 相続人は子供ABの2名。 被相続人の遺産は預貯金2000万円。 Aは生前、2000万円の生前贈与を受ける。 Aは... -
625.相続開始年分の贈与と相続時精算課税
令和2年2月に、父から土地の贈与を受けました。この贈与については、相続時精算課税制度を適用するつもりでした。しかし、その1ヵ月後の3月26日に父が交通事故で死亡してしまいました。この場合、相続時精算課税の適用を受けることはできますか。なお...