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288.親子関係不存在の訴え
【事案】 AB間の子は戸籍上CDEの3名である。(A・Bはすでに死亡。) Dは平成29年に死亡したが、配偶者も子もいない。(本件はDの相続に関する事案である。) CとEは、Dより先に死亡しており、Cには3人の子、EにはXともうひとりの子がいる... -
569.アパートのオーナーの相続と借主への対応
アパートの所有者で貸主に相続が発生したものの、相続が完了していないときの注意点や借主への対応方法を教えて下さい。 1.アパートの所有者に相続が発生し、建物所有権についての相続が未了な状態ですので、その状態でアパートの入居者と契約をするにあ... -
285.負担付き遺贈について
【事案】 今回は負担付き遺贈について説明する。遺言のなかには、特定の財産を取得させるとともに、取得する者(受遺者)に対して一定の負担を課すものがある。これを負担付き遺言という。 ただ、受遺者が取得できる財産に比べて負担の方が大きいときは、... -
284.相続人による預金の引き出し
【事案】 今回は事実関係や預金金額等が複雑であるので、事案を簡単にして裁判所の考え方を解説したい。 Aには亡妻との間にXYの2人の子供がいる。 Aは平成26年10月に死亡したが、YはAの生前にAの預金をAに無断で引出しており、その金額は9500万円... -
564.アパート建築と成年後見
父名義でアパートを建築中でしたが、父が死亡したため母名義にしようと思っています。母は認知症で私が後見人ですが、後見監督人がいます。後見監督人の同意があれば母名義でのアパート建築を続行可能でしょうか。 1.可能と考えます。亡父の相続になりま... -
283.特別縁故者の財産の分与請求
【はじめに】 今回は特別縁故者の財産の分与請求に関する判例を紹介する。 民法958条の3第1項「 前条の場合において、相当と認めるときは、家庭裁判所は、被相続人と生計を同じくしていた者、被相続人の療養看護に努めた者その他被相続人と特別の縁故が... -
282.受遺者の死亡と遺言の効力
【事 案】 甲には亡配偶者との間に乙、X1、丙、X2の4人の子供がいる。 甲は平成2年6月22日付で公正証書遺言を作成した。 遺言書作成時、甲は79歳であった。 甲の財産は以下である。 (1)A地 甲5分の3、X25分の1、丙5分の1(2)B地 甲... -
672.相続税の申告後に新たな財産が見つかった場合
父が亡くなり遺産分割協議を経て、先日無事に相続税の申告と納付を終えました。ぎりぎり期限内に申告を終える事ができ、ほっとしたのもつかの間。なんと証券会社に預けていた父所有の株式が見つかりました。すでに申告期限は過ぎています。このような場合... -
277.外国籍等と相続
今回は適当な判例がないので、相続に関して外国籍の人や外国居住者がいる場合の対応について説明します。 被相続人が外国籍の場合 JAの組合員の国籍が外国籍である場合はあまりないかも知れないが、組合員の子供の配偶者が外国籍である場合などもあるの... -
5.「相続発生後の初動対応マニュアル・事業総合型相続手続依頼書様式」および「持分の相続に係る事務手続き例」の改訂について(連絡)
「相続発生後の初動対応マニュアル・事業総合型相続手続依頼書様式」については、JAグループ全国四連(全中・全農・共済連・農林中金)で作成し、各JA・県域にご活用をお願いしていますが、下記のとおり七訂版として改訂しました。 また、上記マニュ...