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242.民法の改正(その8)
はじめに 今回は民法の改正のうち、配偶者の居住権の保護に関する改正内容の説明をする。今回の改正で、配偶者居住権(改正民法1028条)と配偶者短期居住権(同1037条)が新設された。この新設された条文は、改正法施行日(2020年4月1日)以後に開始した... -
241.民法の改正(その7)
はじめに 今回は「特別の寄与」について説明する。 今回の民法の改正では、「第9章.特別の寄与」の項目が新設された。条文としては1050 条である。 内容は、被相続人に対して無償で療養看護その他労務の提供をしたことにより、被相続人の財産の維持... -
589.遺産分割の対象となる預貯金の払戻しについて
平成31 年3月に、父が急に亡くなりました。葬式費用の工面が難しく、また父の銀行口座から当面の生活費等の引出しができず、困っています。父の相続人は、母、兄(長男)と私(次男)の3人ですが、遺産分割協議が調うまでは、もう少し時間がかかりそうで... -
240.民法の改正(その6)
【はじめに】 今回は相続の効力に関する改正条文の説明をする。 改正民法899 条の2「1 相続による権利の承継は、遺産の分割によるものかどうかにかかわらず、次条及び901 条の規定により算定した相続分を超える部分については、登記、登録その他の対... -
475.賃貸借契約における保証人の極度額について
来年、改正された民法が施行されると賃貸借契約における借主の保証人について、保証金額の極度額を決めることになっています。 極度額はどのくらいにすればいいのでしょうか。また、改正法施行前に契約を締結していた場合、更新が施行のあとでも従来と... -
239. 民法の改正(その5)
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238 . 民法の改正(その4)
はじめに 今回は、昨年の民法改正の中のひとつである自筆証書遺言の改正、並びに遺言書の保管に関する法律の制定について説明する。 自筆証書遺言の方式の改正 自筆証書遺言については、遺言者自身が遺言書の全文を自ら作成し、遺言書に日付を記入し、署... -
235 . 民法の改正について(3)
今回は債権者代位権と債権者取消権の説明をする。 【債権者代位権について】 1.現行法について 現行法では民法423条に規定されている。その内容は、債権者が自己の債権を保全するため、債務者の権利を代位して行使できるというものである。 AがB... -
233 . 民法の改正について(その2)
今回は保証と瑕疵担保責任について説明する。 保証について A 個人が保証又は根保証をしているケース 1 保証契約については、書面が作成されなければ効力が生じないことは従前のままである。2 事業のために負担した貸金等債務を主たる債務とする保... -
461 . 遺言と民法改正
遺言があれば、遺産に第三者の登記が設定されても遺言が優先するとのことですが、民法改正でそうではなくなるのでしょうか。 1.遺言があれば、遺産に第三者の登記が設定されても遺言が優先すると考えてもいいと思います。 ただ、正式には、相続人に対... -
232. 民法の改正について(1)
今回は民法の改正について説明する。 民法の改正は債権法の部分と相続に関する部分とがある。今回は、平成29年5月26日に成立した債権法の部分についての説明をする。 債権法の部分の改正はいろいろな部門を対象としているが、消滅時効、債権譲渡、根保...
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