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470 . 市街化調整区域の建物譲渡等について
調整区域の農地に子供が休日に親の農業を手伝うことを理由に開発許可を受け、建物を20年位前に建てました。(今はその建物を他人に貸しています。) 今回、その住宅を土地とともに売却しようと考えます。一般人への売却は可能でしょうか。また 購入者... -
第18回 法令上の制限⑭ 「その他法令上の制限の調査(その8)」
前回まで数回にわたり近年の改正法令を説明しました。今回から再び物件調査のポイントを解説したいと思います。今回は「緑(みどり)」に関する法令のうち、基本的な「農地法」(施行令3条1項16号)をとりあげて解説します。農地法の規制は知っていて... -
163 . 建物状況調査(インスペクション)の導入
1.宅地建物取引業法の改正 建物を適切に評価することが大きな課題となっています。評価にはさまざまなものがありますが、建物を取引する際に特に重要となるのは、建物の性能と価格の二つの側面です。事務所ビルなどの大規模な収益用の建物を取引する際... -
第17回 法令上の制限⑬「その他法令上の制限の調査(その7)」
今回は「水(みず)」に関する法令のうち、「港湾法」をとりあげて解説します。港湾付近で取引するケースはあまりないと思いますが、知識を身に付けておかないと実際の取引で調査ミスにつながるので注意が必要です。 港湾法に関し、宅建業法第35条(施行... -
159 . インスペクションの導入とその影響〜改正宅建業法の施行
1.住宅の三重苦を克服する 住宅は代表的な不動産です。日本ではその住宅に3つの問題をかかえてきました。1)建物の寿命が短命で、2)経年によって価格が急落し、3)中古になると売買できない、ことです。 せっかくローンを払い終わったと安心する... -
第16回 法令上の制限⑫ 「その他法令上の制限の調査(その6)」
今回は「水(みず)」に関する法令のうち、「津波防災地域づくりに関する法律(以下、「津波法」といいます)」をとりあげて解説します。津波法は平成23年の東日本大震災における津波災害をきっかけに制定された法律で、近年では重要事項説明の1つであ... -
157. 借地権の価格と底地の価格 その1
1.価格の三面性 不動産など、財の価格には三つの側面があるといわれています。一つ目は、その財を造るために必要な費用の側面です。財の価格は原価によって規定される側面があります(費用性)。二つ目は、その財を使うことによって得られる収益の側面... -
154 .戸建て住宅地にある大規模地の価格
1.問題意識 戸建て住宅地内にある大規模地の価格については意外と高く評価されることも、予想外に安く評価されることもあります。大規模地の価格を適切に評価することは難しいものです。 生産緑地を宅地として転用するケースなどにおいて予め価格を... -
第15回 法令上の制限⑪「その他法令上の制限の調査(その5)」
今回は「水(みず)」に関する法令をとりあげて解説します。宅建業法第35条(施行令第3条)では、みずに関して次の表1のような法令について説明が義務付けられています。今回は下表のうち、代表的な「河川法」について解説します(以下、法令名称の記載... -
564 . 手付金受取り後に土地の売買契約を解除した場合について
私は所有する土地を、A氏に1,100万円で売却する契約を結び、手付金100万円を受取りました。その後、B氏からその土地を1,700万円で譲って欲しいとの打診を受け、B氏に売却することにしました。A氏との契約書に、契約を破棄する場合には手付金を返金す... -
第14回 法令上の制限⑩「その他法令上の制限の調査(その4)」
今回は「道(みち)」に関する法令をとりあげて解説します。ここでいう「道(みち)」とは、道路だけでなく空路や経路なども含まれており、宅建業法第35条(施行令第3条)では次の表1のような法令が掲げられています。 今回は下表のうち、代表的な「... -
561 . 自宅を取り壊して敷地を売却した場合について
今年5月、私(甲)は、A市に新しい自宅を購入し引越しましたが、B市にある旧自宅を11月に売却しました。その売却を早期円滑に行うため、旧自宅を取り壊し、その敷地を更地として売却しました。売却関係の土地と建物の資料は、次の通りです。今年の申...