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7.三方よしの生産緑地貸借
「都市農地の現場から」第7回は、「三方よしの生産緑地貸借」です。農地法第2条の2により農地所有者等は農地を「適正かつ効率的な利用を確保するようにしなければならない」とされています。しかし、様々な事情により自分で農作業をすることが難しい場... -
210.JAみどりによる「2022年問題」対応
農林中金総合研究所 石田 一喜 生産緑地が指定から30年を迎える2022年に一斉解除となり、地価の下落につながるなどの懸念は、いわゆる「2022年問題」として、多くの社会的関心を集めてきた。 しかし、特定生産緑地制度の創設を含む17年の生産緑地法の改... -
第34回 不動産業による空き家対策推進プログラムについて
今回は令和6年6月21日に策定された「不動産業による空き家対策推進プログラム」(以下、「プログラム」と略)について解説致します。本プログラムは、日本の空き家や空き地問題に対し、不動産業者の方たちが持つノウハウを発揮できるよう策定したもので... -
229.集合駐車場と景観~出入口の集約と一皮の緑~
1.はじめに 青空駐車場やアパートの駐車場など、多数台を収容する駐車場(以下、「集合駐車場」といいます。)によって土地を有効活用することがあります。青空駐車場は、①建物を建てる場合と比較して貸主の経済的負担が少ない、②金融機関からの借り入れ... -
305.土地の一部の保全のための土地全部の仮処分
はじめに 今回は、相手の土地の一部の所有権移転登記請求権を保全するために、相手の土地全部に対する仮処分が認められるかの説明をします。 たとえば、AとBの土地が隣接しているとして、AがBの土地の一部を長い期間にわたって自分の土地であるA地に含... -
606.一時的に使用する土地建物について
組合員の土地を資材置き場として一時的に貸して欲しいとの要請があります。この場合、一時使用賃貸借契約をすればいいのでしょうか。倉庫を貸して欲しいという場合はどうでしょうか。 1.資材置き場として借りたいという場合ですが、建物所有目的ではない... -
605.請負契約における注文者の氏の変更
Aさんが建物の建築をBに依頼し、AB間で建物建築の請負契約を締結しました。建築途中にAさんは母方の祖父の養子となり、氏がAからCに変更しました。この場合、完成時の引渡確認書などはCの名前でもらうのでしょうか。 1.Cの名前でもらうのがいい... -
718.準確定申告における定額減税
8月に夫がなくなりました。夫はアパートを3棟所有しており、それなりに収入があるため準確定申告の準備を進めています。準確定申告の際に、定額減税を受けることはできますか。なお、アパート3棟は遺言により、妻である私が取得することになっています... -
717.定額減税の調整給付
先日、住んでいる自治体から定額減税の調整給付金に関する書類が届きました。これは何でしょうか。 所得税又は住民税から、定額減税しきれない額が生じると見込まれる方に届いています。調整給付金を受け取るには手続きが必要です。 1.定額減税のおさら... -
6.貸借と農作業受委託の違い
「都市農地の現場から」第6回は、「貸借と農作業受委託の違い」です。自分で耕作が難しくなった農地所有者が親戚や近隣の農業者、新規就農者などに、農作業を行ってもらうことがあります。それが貸借なのか農作業受委託なのか当事者が意識していないケー... -
第33回.特約条項 10 -環境的瑕疵その2と心理的瑕疵-
今回は前回に続いて環境的瑕疵と心理的瑕疵に関する特約条項の書き方について解説致します。これらのうち環境的瑕疵については、前回、過去の浸水被害について紹介しましたが、今回は全国的にトラブルが増えつつある水害ハザードマップについて、法律の仕... -
5.遺留分侵害額請求と生産緑地売却の注意点
「都市農地の現場から」第5回は、「遺留分侵害額請求」の可能性がある場合の生産緑地売却の注意点です。先月号(第4回)にて遺産分割、遺言書、遺留分侵害額請求の概要をお話しました。農業後継者(農地相続人)以外に相続人がいる場合に、農地を維持し...