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第40回.法47条1号に関する事項(その9)-心理的瑕疵2-
第37回の続きで心理的瑕疵について解説します。今回は調査の結果、物件に心理的瑕疵があることが分かった場合の対応について解説します。 1.相手方への告知-国土交通省検討委員会の状況 前回(第37回)では心理的瑕疵の調査として、①売主の告知書だけで... -
189.50戸連担制度とその変容
1.都市計画法と線引き制度 都市計画法は都市計画区域を指定して計画的な都市づくりをめざす法律です。都市計画区域には2種類のものがあり、市街化区域と市街化調整区域を定める(線引きする)都市計画区域と線引きしない非線引き都市計画区域です。市街... -
265.放置車両の撤去について
【はじめに】 今回も適当な裁判例がないので、私有地に放置された車両の撤去について考察したいと思う。ただ、はじめに駐車場契約をしたのに駐車料を支払わないため、契約を解除した場合を説明する。 契約を解除したのだから、借主は駐車スペースから車両... -
526.定期借地契約における借地人の中途解約
Aは所有する土地をBに事業用定期借地で20年間貸す予定です。AB間の事前協議のとき、Bから契約期間中の中途解約を認めて欲しい旨の要請があります。Aとしては、どう対応したらいいでしょうか。Bは中途解約のとき、ペナルティーの支払は覚悟している... -
525.司法書士による訴訟代理権
建物についての借家人とのトラブルが生じました。知人に相談したところ、知り合いの司法書士を紹介されました。司法書士に依頼してもいいのでしょうか。 1.ケースによると思いますし、司法書士が訴訟代理権が認められる資格を有していることが前提です。... -
638.不動産の貸付の規模による取扱いの相違点
私は不動産貸付業を営んでいます。所得の計算を行う場合、不動産の貸付の規模の大小により所得区分が異なりますか。また、貸付の規模に応じて、必要経費の取扱いに違いがありますか。 不動産の貸付による所得は、その貸付規模の大小に関わりなく不動産所得... -
特定生産緑地指定促進に係る取り組みの考え方
JA世田谷目黒 相談役 床爪 晋 2022年に新生産緑地制度が30年を迎え、最初の買い取り申請ができるようになると同時に特定生産緑地制度が開始されます。生産緑地制度としては、2回目の改正にあたりますので、少し制度の過程を振り返って新制度の移行を... -
168.体験型農園の新型コロナ感染症対策
令和2年は新型コロナウイルス感染症が様々な経済活動や国民の生活に大きな影響を及ぼしたが、体験型農園も例外ではなく、感染リスクを避けるために、栽培講習会の一時休止やイベントの中止等、本来の活動の自粛や感染対策等の対応を余儀なくされた。 一方... -
第39回.流域治水関連法案の概要(その2)
前回に引き続き、今年(令和3年)2月2日に閣議決定された流域治水関連法案のうち、水防法についてご案内します。繰り返しになりますが、本法案は衆議院で審議中の段階で公布、施行日は未定の段階です。しかし、近年水害被害が全国的に広がっている状況... -
188.令和3年の地価公示と資産管理
1.総評 国土交通省が令和3年の地価公示を行いました。 総評は、「令和3年地価公示では、全国平均は全用途で6年ぶりに、住宅地で5年ぶりに、商業地で7年ぶりに下落となった。新型コロナウイルス感染症の影響等により、地価は全体的に弱含みとなって...