2024年– date –
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599.共有者の死亡と共有持分
ABC3名の共有の土地があり、持分は各自3分の1です。 先日、Aが死亡しましたが、Aには相続人はなくAの遺言書もありません。 この場合、Aの持分はどうなるのでしょうか。 1.Aには相続人がいないのですから、相続財産管理人の選任の問題がありま... -
712.未支給の国民年金の取り扱い
先日母が亡くなりました。母の未支給年金があり請求しました。この未支給年金は相続財産に含まれますか。 相続税の課税対象ではありません。遺族が支給を受けた未支給年金は、当該遺族の一時所得に該当します。 1.未支給年金請求権 年金の支給を受けてい... -
711.親孝行リフォームの落とし穴
私は高齢の両親と共に暮らしています。幸い大きな病気を患ってはいませんが、さすがに足腰は衰えてきているようで、この機会に古くなった実家(親名義)をバリアフリーにリフォームしようかと考えています。費用は約2,000万円、私がローンを組んで負担する... -
207.令和6年度相続相談・資産管理基礎研修会/農林中央金庫・全共連・全農
JA全中では4月23日から25日の3日間にわたり、「令和6年度相続相談・資産管理基礎研修会」を開催した。この研修会は、組合員の相続・事業承継支援や、資産管理事業、相続相談等の業務に従事するにあたって求められる心構えや基礎知識を習得することを目的... -
第31回 特約条項 9 -環境的瑕疵-
今回は、環境的瑕疵に関する特約条項の書き方について解説致します。4種類ある瑕疵のうち、環境的瑕疵は現地確認で気付かない事象も多く、トラブルが多くみられるので注意が必要です。 1.環境的瑕疵と調査について (1)環境的瑕疵とは 一般に環境的瑕疵... -
「JAグループ相続相談強化方針」を策定/全国4連
JAグループ(全国4連)は5月9日、組合員とその次世代が安心して相続を迎えられるとともに、地域の営農が継続されるよう支援を強化するため、「JAグループ相続相談強化方針」を策定しました。 方針では、「全JAで相続相談体制を整備」、「地域... -
第30回.特約事項 8 -法律的瑕疵その5-
今回も前回に引き続き、法律的瑕疵に関する特約条項の書き方について解説致します。今回の法律的瑕疵は、数多く紛争のご相談を受ける「埋蔵文化財包蔵地」と「法令不適合のブロック塀がある物件」を取引する場合について取り上げたいと思います。 1.埋蔵... -
225.登記と対抗力
1.はじめに 現在の登記簿は表題部と権利部で構成されています。登記簿の主な目的は、権利の登記をすることによって第三者対抗力を備えることにありますが、課税目的で編纂されていた内容が表題部として権利の登記と一体化された経緯があることから、少な... -
301.配偶者に対する持ち戻し免除の推定
【はじめに】 今回は令和元年7月1日から施行されている配偶者に対する持ち戻し免除の推定に関しての説明をする。たとえば、夫Aが妻Bに自宅の土地建物を生前贈与したとする。税法では、婚姻期間が20年以上の夫婦間での居住用不動産等の贈与の場合、基礎... -
598.アパートの修繕工事と事務管理
アパートのオーナーは現在、判断力に問題があります。ところが、アパートについては、建築から年数が経過しており、大規模修繕が必要となっています。オーナーには成年後見人が就任していません。お子さんはいます。修繕をどうすれば有効に実施できるでし...