2019年– date –
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172.建築プロデュース-1 ~敷地利用権を理解する~
1.はじめに 筆者は去る10月、『建築プロデュース』(市ヶ谷出版社)を新刊しました。建築の専門家は不動産のことがわからない、不動産の専門家は建築に詳しくない隘路をなくすために、建築と不動産をつなぐことを念頭にした内容です。JA系統の資産管理... -
第24回 生活関連施設の調査(その3)-電気-
今回は生活関連施設のうち、電気について解説します。まず重要事項説明で電気に関する説明の誤りや不足からくる紛争について整理し、次にどのような調査をすべきかを考えてみます。 1.子メーター付き物件に関するトラブル 電気に関して最も多い紛争が... -
248.故人の印鑑届の開示請求
【事 案】 AはY金融機関に対して、平成15年8月29日付で、本件預金口座を開設。開設にあたって提出した印鑑届書にはAの住所氏名等のほか、届出印が押印されている。 Aには相続人である子BCDXの4人がいる。 Aは平成15年8月29日の遺言書を作成し... -
491.開店予定日を過ぎた借主の責任
テナント用にビルを建てて貸す予定にしています。契約書では開店予定日を定め、開店日から賃料が発生することとしています。もし、開店予定日を経過してもテナントが開店しないときは、貸主としてどう対応すればいいでしょうか。 1.開店をしない理由が問... -
490.借家契約の締結と新民法
2020年4月1日から新民法になり、借家契約の借主の連帯保証人(個人)は極度額の合意が必要となります。実は、2019年12月に借家契約を締結し、そのとき連帯保証人にも署名押印してもらう予定ですが、契約の期間は2020年4月1日からの2年間です。この場... -
602.家族信託の活用について(その1)
私(甲)には、小学生の孫がいますが、将来、孫のライフイベント(入学・就職・結婚など)に応じてお祝い金をあげたい、と思っています。もし、私が認知症になったり、亡くなったりしたとしても、お祝い金を渡す方法はありますか。私も妻も、長女が近くに... -
601.家族信託と成年後見制度について
そろそろ老い支度を始めようとを考えています。家族信託(民事信託)や成年後見制度という言葉を耳にしますが、どういうものでしょうか。 家族信託や成年後見制度は、高齢者や障害者などの判断能力が十分ではなくなった人について、ご本人の意思を尊重しつ... -
171.不動産の再生利用の担い手
1.既存ストックの活用 増加する空き家の有効活用が社会的な課題になっている一方で、新築重視の建築や不動産の体系の中で、既存の建物の再生の専門家がいない現実があります。今年の4月に公表された、「不動産業ビジョン2030~令和時代の『不動産最適... -
247.贈与と特別受益・遺留分侵害額請求
【はじめに】 今回は適当な判例がなかったので、相続人に対する贈与について、特別受益及び遺留分侵害額請求との関係について説明したいと思う。 被相続人が相続人に対して生前贈与をすることは、世の中でしばしばなされていることであり、贈与自体は契... -
489.事業用定期借地権の期間延長
15年前に期間15年間の事業用定期借地契約を締結し、平成30年に期間が満了しています。実は、そのあとも土地を同じ状態で貸しています。事業用定期借地契約の期間を延長しようと思いますが、15年前の契約書を前提に覚書で期間延長は可能でしょうか。 1.... -
488.借地契約の面積のちがい
Aは、自分の土地をBに建物所有目的で貸しています。Bに貸したのはAの先代ですが、Aは先代から、Bに貸している土地はもらっている地代から計算している土地より多くなっていると聞いていました。 A所有になって実際に測量してみると、90坪を貸し... -
600.消費税の軽減税率制度について
今年の10月から、消費税の税率が10%になるそうですが、食料品には軽減税率の8%が適用されるとききます。コンビニで、お弁当(800円・本体価格)を買って、持ち帰る場合とイートインスペースで食事する場合とでは、支払金額は変わりますか。 本体価格(...