2019年– date –
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604.家族信託の手続・課税関係について
私(甲)はテナントビルを所有していますが、80歳を超え、健康に不安を抱えているため、不動産管理を頼りにしている長男に任せたいと考えています。家族信託を利用したいのですが、どのような手続及び課税関係になるのか、概要を教えて下さい。 甲さんが不... -
603.家族信託の活用について(その2)
私(甲)の所有している希望ヶ丘の土地について、マンション開発業者からマンション用地として開発計画のお話を頂きました。賃貸マンションとして運用できれば、相続対策にも有効かと思案中です。開発計画が長期化する可能性もあり、その間に私の判断能力... -
172.建築プロデュース-1 ~敷地利用権を理解する~
1.はじめに 筆者は去る10月、『建築プロデュース』(市ヶ谷出版社)を新刊しました。建築の専門家は不動産のことがわからない、不動産の専門家は建築に詳しくない隘路をなくすために、建築と不動産をつなぐことを念頭にした内容です。JA系統の資産管理... -
第24回 生活関連施設の調査(その3)-電気-
今回は生活関連施設のうち、電気について解説します。まず重要事項説明で電気に関する説明の誤りや不足からくる紛争について整理し、次にどのような調査をすべきかを考えてみます。 1.子メーター付き物件に関するトラブル 電気に関して最も多い紛争が... -
248.故人の印鑑届の開示請求
【事 案】 AはY金融機関に対して、平成15年8月29日付で、本件預金口座を開設。開設にあたって提出した印鑑届書にはAの住所氏名等のほか、届出印が押印されている。 Aには相続人である子BCDXの4人がいる。 Aは平成15年8月29日の遺言書を作成し... -
491.開店予定日を過ぎた借主の責任
テナント用にビルを建てて貸す予定にしています。契約書では開店予定日を定め、開店日から賃料が発生することとしています。もし、開店予定日を経過してもテナントが開店しないときは、貸主としてどう対応すればいいでしょうか。 1.開店をしない理由が問... -
490.借家契約の締結と新民法
2020年4月1日から新民法になり、借家契約の借主の連帯保証人(個人)は極度額の合意が必要となります。実は、2019年12月に借家契約を締結し、そのとき連帯保証人にも署名押印してもらう予定ですが、契約の期間は2020年4月1日からの2年間です。この場... -
602.家族信託の活用について(その1)
私(甲)には、小学生の孫がいますが、将来、孫のライフイベント(入学・就職・結婚など)に応じてお祝い金をあげたい、と思っています。もし、私が認知症になったり、亡くなったりしたとしても、お祝い金を渡す方法はありますか。私も妻も、長女が近くに... -
601.家族信託と成年後見制度について
そろそろ老い支度を始めようとを考えています。家族信託(民事信託)や成年後見制度という言葉を耳にしますが、どういうものでしょうか。 家族信託や成年後見制度は、高齢者や障害者などの判断能力が十分ではなくなった人について、ご本人の意思を尊重しつ... -
171.不動産の再生利用の担い手
1.既存ストックの活用 増加する空き家の有効活用が社会的な課題になっている一方で、新築重視の建築や不動産の体系の中で、既存の建物の再生の専門家がいない現実があります。今年の4月に公表された、「不動産業ビジョン2030~令和時代の『不動産最適...