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488.借地契約の面積のちがい
Aは、自分の土地をBに建物所有目的で貸しています。Bに貸したのはAの先代ですが、Aは先代から、Bに貸している土地はもらっている地代から計算している土地より多くなっていると聞いていました。 A所有になって実際に測量してみると、90坪を貸し... -
246.売主側の説明義務(地震等)
はじめに 今回は適当な判例がなかったので、土地の売買契約における売主側の説明義務についての説明をしたいと考える。売主側と言っているのは、売主自身のことと、業者としての説明義務とを指している。 民法の改正 2020年4月1日より、民法の債権法の改... -
487.借家契約の更新と保証人の責任
現在、アパートを組合員が所有して入居者に貸しています。入居者の身内の人などに借主の連帯保証人になってもらっています。来年、民法が改正され施行されますが、改正後に借家契約が更新されたとき、連帯保証人に関して保証の極度額を決める必要はあるの... -
245.民事信託の注意点について
【はじめに】 今回は適当な裁判例がないので、民事信託ついて、少し述べておきたいと思う。 民事信託については、信託法の改正以来、いろいろな文献や講習会などで、その有益性が示されている。 たしかに、身内により財産管理ができることは、信託会社に費... -
485.成年後見と借地権譲渡
Aが所有する土地をBが事業用に借地している。今回、Bから借地契約の解約申し入れがあったことから、JAに対して、Aの家族より新しい借地人を探して欲しいとの要請がありました。Bとしては、Aが了解するなら新借地人に借地権を譲渡することを考えて... -
484.契約関係の不明な借地契約
経過は以下のとおりです。 土地は現在Ⅹ所有。その土地上に建物があり、BからCに譲渡され、Cが死亡したあとYが所有しているようだ。その建物は平成5年に建て替えられている。XY間で、口頭で年間○万円の地代としてⅩがYに土地を貸すこととしていた。... -
244.更新されていない借地借家契約
はじめに 今回は適当な判例がないので、表題のケースの説明をする。 最近、更新処理をしていない借地借家の契約、あるいは古くから借地人がいるが、契約書が見当たらない契約などの相談が多くある。相続に関連して、契約関係の確認をしようとされているも... -
483.地中の埋設物について
2年前に組合員がある会社から土地を購入しました。 ここは元駐車場で、アスファルトが敷かれていました。(組合員は商業用ビルを建てる予定です。) 最近、ビルを建てるため土地を掘ってみたところ、アスファルトの下に浄化槽が埋まっていましたの... -
243.地権付建物売買と融資承諾書
事 案 Aは、B所有の土地をBから賃借し、A名義の建物を土地の上に所有している。今回、AはC社との間で借地権付建物売買契約を締結し、C社はAに対して手付金50万円を支払った。 AC間の売買契約の骨子は以下のとおりである。 売買代金 〇万円 手... -
480.所有者でない者からの事業用定期借地
組合員A所有の土地をAの家族が代表者であるB社が無償で借り、その土地をB社の名前でC社との間で事業用定期借地権設定契約をしました。(このことはAも了解しています。) B社はAから土地の使用貸借の権利しか取得していませんが、C社との間で...