-
251.自筆証書遺言における自書について
【事 案】 <事案を簡略化して説明する>・ Aには子ども3人がいる。(配偶者はすでに死亡。)・ Aは平成22年8月に公正証書遺言をした。(以下、第1遺言という。) その内容は、不動産をYに相続させ、それ以外の財産はX1、X2、Yの3人で均等... -
248.故人の印鑑届の開示請求
【事 案】 AはY金融機関に対して、平成15年8月29日付で、本件預金口座を開設。開設にあたって提出した印鑑届書にはAの住所氏名等のほか、届出印が押印されている。 Aには相続人である子BCDXの4人がいる。 Aは平成15年8月29日の遺言書を作成し... -
598.死因贈与の仮登記について
私(X)は、父所有のアパートとその敷地について、父から死因贈与契約についての話があったので、死因贈与契約を交わし、確定日付を取りました。このアパートと敷地についての所有権移転の登記は、いつ頃できるようになるのでしょうか。 死因贈与では、契... -
481.遺言と登記
Aには妻子がなく、弟Bと妹C(故人)がいます(父母はすでに死亡。)。 Aは故人Cの夫Dに遺言書を残しており、AとDが共有の土地建物のAの持分をすべてDに相続させる内容になっています。 AD共有の土地建物には、Aを含めてCD夫婦の子EF... -
238 . 民法の改正(その4)
はじめに 今回は、昨年の民法改正の中のひとつである自筆証書遺言の改正、並びに遺言書の保管に関する法律の制定について説明する。 自筆証書遺言の方式の改正 自筆証書遺言については、遺言者自身が遺言書の全文を自ら作成し、遺言書に日付を記入し、署... -
467 . 包括遺贈について
組合員が遺言を残しています。その内容は全財産を長男に相続させるものです。 この場合、死亡した組合員の債務については、誰が承継するのでしょうか。 全財産を長男に相続させるという内容からすると、この遺言は包括遺贈の遺言と思われます. 包括... -
573 . 個人が法人に土地を遺贈した場合について
私(甲)は、A法人を経営していますが、相続対策として、私個人が所有している土地をA法人に遺言で譲ったらどうか、と言われました。どのような税金がかかるか教えて下さい。A法人の株主は、私と妻(乙)、子(X)です。 ご質問のケースは、社長個... -
461 . 遺言と民法改正
遺言があれば、遺産に第三者の登記が設定されても遺言が優先するとのことですが、民法改正でそうではなくなるのでしょうか。 1.遺言があれば、遺産に第三者の登記が設定されても遺言が優先すると考えてもいいと思います。 ただ、正式には、相続人に対... -
228 . 秘密証書遺言等について
はじめに 東京地方裁判所平成29年4月25日判決では、秘密証書遺言の効力が争われている。 事案は作成された秘密証書遺言の署名が遺言者のものか否か、遺言書作成のときに遺言者の判断能力はあったのかである。 これについては、署名は遺言者のものであ... -
449.建築中の請負契約と遺言
組合員が、着工中のアパート建設契約について、遺言書の中で長男にこの契約を承継させる旨の記載をしています。今後、組合員に相続が発生した場合、この遺言書のみで建設契約を長男に承継することができるのでしょうか。 1.アパートの建設契約の契約上... -
447.事業承継と遺言書
組合員がJAに依頼して、自分の土地にビルを建てる計画をしています。 組合員はかなり高齢なことから、計画していた事業開始の前やその途中に相続が開始される可能性もあります。 そこで、組合員が作成する遺言書の中に「事業は長男が承継すること」... -
437.株の相続と遺言書
組合員が死亡しましたが、遺言書はあります。内容は自分の財産は2人の娘に半分ずつ相続させるというものです。 相続人は子供4名で、上の2人の子供は男子です。 組合員は生前会社を設立し、上の2人の男子にそれぞれ会社を任せていました。(それぞ...