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566 .相次相続控除について
祖父が4年6ヶ月前に亡くなり、父が今年亡くなりました。父は、祖父の相続のときに、財産を取得して相続税1,000万円を納付しました。今回の父の相続では、私(K)と母が法定相続分(1/2ずつ)で全財産を相続します。私は相続税を納付予定ですが、母は... -
228 . 秘密証書遺言等について
はじめに 東京地方裁判所平成29年4月25日判決では、秘密証書遺言の効力が争われている。 事案は作成された秘密証書遺言の署名が遺言者のものか否か、遺言書作成のときに遺言者の判断能力はあったのかである。 これについては、署名は遺言者のものであ... -
562 . 増改築等が行われた家屋の評価について
私の父は、自宅について今年の3月に増改築をしました。その後、10月に亡くなりました。父の相続税の計算の際に、自宅の評価はどのように行うのでしょうか。 家屋の評価は、相続開始年の固定資産税評価額に倍率(1.0)を乗じて計算します。増改築等の... -
449.建築中の請負契約と遺言
組合員が、着工中のアパート建設契約について、遺言書の中で長男にこの契約を承継させる旨の記載をしています。今後、組合員に相続が発生した場合、この遺言書のみで建設契約を長男に承継することができるのでしょうか。 1.アパートの建設契約の契約上... -
227 . 共同相続された預貯金の扱い(差戻審)
事 案 本件は本誌平成29年2月号で紹介した最高裁判所の事案(平成28年12月19日大法廷決定)の差戻審の決定である。 事案はやや複雑であるので、本誌平成29年2月号と同一の事案で説明したいと思う。 XはAの弟の子でAと養子縁組をしている。 Y... -
447.事業承継と遺言書
組合員がJAに依頼して、自分の土地にビルを建てる計画をしています。 組合員はかなり高齢なことから、計画していた事業開始の前やその途中に相続が開始される可能性もあります。 そこで、組合員が作成する遺言書の中に「事業は長男が承継すること」... -
557.土地の筆界特定制度について
土地には、「筆界」と「所有権界」の2種類の境界あるそうですが、これらのうち、「筆界」について教えて下さい。 土地の境界には、「筆界」といわれる境界と「所有権界」という境界があります。「筆界」とは、その土地が法務局に初めて登記されたとき... -
558.相続税額の加算について
今年、兄がなくなりましたが、兄に家族はなく、相続人は私(弟)と妹の2人です。両親は、既に亡くなっています。私のような場合には、相続税額が加算されるとききましたが、これについて教えてください。 1.2割加算の対象者 相続、遺贈や相続時精... -
444.遺産分割協議成立後の取引履歴の開示
組合員が死亡し、貯金関係については相続人間の協議が成立し、長男が相続することになりました。 今般、二男から相続開始前の部分について、組合員(故人)の取引履歴の開示の請求がありました。応じていいのでしょうか。 1.むずかしい問題ですが、応... -
445.調停の申立書が届いたときの対応について
借家人との間の借家契約の内容について意見の相違があります。 今般、借家人から私あてに民事調停の申立てがありました。内容は、借家契約の内容についての調整をしたいというものです。 申立てに応じる必要はありますか。また、私は足が悪いので、裁... -
225.相続人でない者への特別受益について
はじめに 今回は相続が発生した場合の特別受益の問題点のうち、相続人でない者への特別受益のことを検討してみたい。 民法903条は、共同相続人のうちで、被相続人から相続人が遺贈を受け、又は婚姻、養子縁組のため若しくは生計の資本として贈与を受け... -
149. 定期借地権を設定した土地の価格評価の考え方
1.はじめに 平成4年施行の借地借家法で創設された定期借地権は制度創設以来25年経過しました。事業用借地権(法改正により現在の名称は、「事業用定期借地権」という。)はすでに期間満了して土地が返還されたものもあります。また、50年以上の期間を...