-
296.錯誤について
【はじめに】 今回は適当な裁判例がないので、民法95条の錯誤について説明したいと思う。改正前の錯誤の規定は以下のとおりである。 「意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は... -
相続登記等の申請義務化について
◎ はじめに 相続が発生しているのに、所有名義の変更をしないまま長年が経過すると、関係者が増えたことから、名義変更がより面倒となって、そのまま放置されてしまうことが多い。そうなると、対象不動産を処分したりすることが困難となったり、その不動産... -
519.未成年の母の親権
組合員Aには18歳の娘さんBがいます。今回、Bが子供Cを出産しました。結婚はしていません。この場合、Cの親権者は誰でしょうか。BがCの父と結婚するとどうなるのでしょうか。 1.Bは未成年者ですので、民法833条により、Bの親権者であるAとAの... -
252.賃貸借契約の中途解約について
今回は適当な判例がないので、賃貸借契約における中途解約について考察する。 A 民法上の賃貸借契約 ①中途解約の特約なし 契約の中に貸主あるいは借主からの中途解約を認める条項がなければ、一方当事者は他方当事者に対して中途解約をする権利がない。 ... -
251.自筆証書遺言における自書について
【事 案】 <事案を簡略化して説明する>・ Aには子ども3人がいる。(配偶者はすでに死亡。)・ Aは平成22年8月に公正証書遺言をした。(以下、第1遺言という。) その内容は、不動産をYに相続させ、それ以外の財産はX1、X2、Yの3人で均等... -
498.近隣者の問題行動について
組合員からの相談です。この組合員は3年ほど前にアパートを建築しました。原因は不明ですが、その頃から近隣者(Aとします)が、組合員の自宅前に汚物を撒いたり、近くの女性を追いかけたりしています。最近では駐車車両にキズをつけられるケースが出て... -
250.借家人の保証人に対する請求の制限について
【事 案】 平成16年4月1日、借主Aは貸主Ⅹとの建物賃貸借契約にもとづき本件建物に入居。 YはXとの間でAの借主としての債務の連帯保証。 Aは入居時、3人の子どもと一緒であり、生活保護を受けていた。 契約によると、賃料は3ヶ月の滞納で貸主に解... -
496.借家契約更新の際の保証人の署名について
民法の改正で、借家契約の保証人は極度額を決めないといけないことになっています。更新に際しての保証人の関係をどうするかについてですが、現時点ではどうすればいいのでしょうか。 1.借家契約の更新と保証人の責任については、更新のとき保証人に署名... -
495.手付解約と土地の二重譲渡
AはBにA所有の土地を売却する契約を締結しました。この契約書には相手方が履行に着手する前であれば、手付けを受けた側は手付けの倍返し、手付けを渡した側はこれを放棄することで、売買契約の解約ができる旨が規定されています。 そのため、AはBに対... -
494.抵当権の設定されている土地上の樹木の伐採
A地はAが、B地はBが所有して隣接しています。A地上に根のある樹木の枝が隣地のB地の中にかなり出てしまっています。BからAに対して、枝の切除を求められていますが、A地には抵当権が設定されています。 1.B地にA地の樹木の枝が入っているので...