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No.4 法改正後の農地転用「長期化・不許可リスク」とその実務対応
(株)ときそう 不動産鑑定士 吉野 荘平 1.はじめに~厳しくなりつつある農地転用~ 我が国の農業は、農業従事者の高齢化と減少、農地面積の継続的な減少という深刻な課題に直面しています。このような状況下で、農地の適正な利用と優良農地の確保を... -
No.3 第7回 調査 その6
JA が取り扱う不動産の売買仲介では、水道・電気と同様に「ガスの供給形態」を正確に把握し、重要事項説明書(35 条書面)に反映させることが欠かせません。とりわけ農村部では都市ガスとプロパンガス(LP ガス)が混在しており、調査を怠ると料金差や設備... -
No.2 第6回 調査 その5
JAの資産管理部門が売買仲介を担当する際、電気設備に関する調査は「見落としがちなリスク」の代表格です。特に近年は①小売電気の全面自由化、②計量法の改正によるメーター管理強化、③再エネ拡大に伴う受電方式の多様化 といった外部環境の変化が進み... -
No.1 生物多様性維持協定と重要事項説明
1.はじめに~「自然共生」が不動産取引の説明義務に 令和7年4月、宅地建物取引業法(以下、宅建業法)の重要事項説明に、新たに「生物多様性維持協定」が加わりました。本稿では、この協定がどのような制度であり、なぜ重要事項説明の対象となったのか... -
第5回 調査 その4
今回は「物件調査」の生活関連施設の調査のうち、排水施設について解説を致します。 1.排水施設の種類 排水施設は、その施設が「(生活)雑排水を処理するかどうか」で大きく2種類に分けることができます。雑排水とは、トイレから排出される汚水と区別... -
第4回 調査 その3
今回は「物件調査」のうち、生活関連施設の調査について解説致します。生活関連施設の説明誤りからくるトラブルは不動産取引に関する紛争の約2割を占め、そのほとんどが調査ミスを原因とするものです。本稿では、宅地や農地転用物件の売買で必要となる生活... -
第3回 調査 その2
今回は前回に引き続き、「物件調査」のうち公簿調査について解説していきます。前回は登記記録の確認と公図について解説しましたが、公簿調査では、その他にも法務局に備え付けられていれば地積測量図や建物図面などの資料も入手する必要があります。不動... -
第2回 調査 その1
前回は媒介業務の初動である「受付」に関して留意点を解説しました。今回は次の段階として「物件調査」を数回にわたり解説していきます。 1.物件調査の意義 不動産売買において、物件調査は一番の要となる作業です。この作業を間違うと続く「広告」や「... -
第1回 受付
今回から、媒介業務に関して取引の流れに沿って基礎知識を一通り解説していきます。近年はJAで資産管理業務を担当される方から媒介業務に関するご質問を比較的多く頂くようになりました。媒介経験年数のある方も、日頃の業務を再点検する意味で一読して...
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