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214.特別縁故者の財産分与について
事案 A 平成25年9月死亡。 遺産は銀行預金1億257万円。X1 Aとの縁戚関係はなく、Aが経営していた薬局のパート職員。 Aの近くに居住している。X2 Aのいとこで、Aの成年後見人。 ◆AとX1の関係 昭和54年から8年間、X1はAが... -
535. 減価償却の開始時期について
私は、以前から不動産賃貸業を営んでいます。今年6月に新たに建築中のアパートが完成し、その引渡しを受けました。引渡しと同時に、入居者の募集を開始しましたが、なかなか入居者が見つからず、今年の10月に、実際の入居者が決まりました。この場合、... -
422.事業用定期借地契約の期間延長
組合員が事業用定期借地権で土地を貸しています。平成15年の契約で期間は15年間です。 今般、借地人と協議し、契約期間を延長しようと考えています。延長期間は10年間です。期間満了の前に合意書を作成する予定ですが、期間の延長は可能でしょうか。 1... -
第4回 道路に関する調査(その2)
前回に引き続き、道路の調査について、建築基準法上の道路調査を中心に解説します。 1.建築基準法の道路種類の調査 建築物の敷地は、建築基準法第42条に定める『道路』に接していなければなりません(同法第43条第1項)。そこで、宅地として取引する... -
139.遊休不動産と需要をつなぐ仕組みづくり
1.人の長寿と建物の長寿 日本の平均寿命(男女)は83.7歳(WHO世界保健統計2016年版)で、世界一の長寿国です。長寿社会の安寧秩序には、人生の長寿と住宅の長寿が同時に達成される必要があります。住まう場所としての住宅は生涯必要ですが、高齢期は... -
536.公的年金等所得者の申告不要制度について
私の今年の所得は、国民年金の収入金額が300万円、原稿料収入が22万円(原稿料にかかる経費は3万円)でした。私の場合は、所得税の確定申告書を提出しなくてもよい、と聞きましたが、どうでしょうか。 あなたの場合は、所得税の確定申告書を提出する... -
533 . 遺言書の内容と遺産分割
今年、父(被相続人)が亡くなりました。相続人は、母(配偶者)と私達兄弟(長女、長男、次女)の4人です。 父の遺言書(公正証書)によると、全財産を私(長男)に遺贈する旨の内容になっていました。しかし、相続人全員で話し合ったところ、母が1/2... -
213.老朽化建物に対する修繕義務について
はじめに 今回は適当な裁判例がなかったので、老朽化した建物に対しての貸主の修繕義務についての説明をします。 参考事例 Aの先代は本件建物を所有し、Bに貸していた。 建物は戸建ての平屋で、トタンの屋根である。同じ様な建物が本件建物と並んで... -
534.生命共済金の受取人が2人以上いる場合
今年、父(被共済者)が死亡したため、受取人である母と長女に、それぞれ400万円ずつ共済金が支払われました。締結していた生命共済契約は、次のとおりです。 この場合の課税関係は、どのようになりますか。 長女が支払いを受けた1/2部分の共済金は... -
第3回 道路に関する調査(その1)
今回は不動産取引においてトラブルが多くみられる道路の調査について、道路管理者への調査を中心に解説します。 1.道路調査の重要性 (1)道路調査の特徴 道路は重要事項説明の中で、様々な箇所と関係してきます。 例えば、もしその土地が接する街...