2022年– date –
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279.共同での土地賃貸借について
【はじめに】 今回は適当な裁判例がないので、土地を共同で貸す場合の法律関係について整理してみたい。 【各人の土地を共同で貸すケース】 まず、例題としてABCの三名が各自所有する土地をDに貸すケースから考えたい。ABCの土地が互いに隣接し、そ... -
554.更新事務手数料について
アパートの更新にあたり、貸主Aは借主Bから更新料として新家賃の1ヶ月分をいただく契約になっています。また、そのほか重要事項説明書には、仲介業者に借主Bは更新事務手数料として新家賃の0.5ヶ月分を支払うと明記されています。借主Bは、Aに対し... -
553.建物の相続と借家契約の解除
Xの父Aは、戸建ての建物をYに貸していましたが、先日、Aは死亡しました。調べたところ、YはAの生前から家賃をたくさん滞納していたので、建物をAから相続したXは、Yに退去してもらうため、未払賃料の支払催告をして契約を解除しました。もし、裁... -
666.賃貸アパートの贈与
父所有の賃貸アパート1棟を、贈与により取得することになりました。贈与は建物のみで土地は父所有のままです。建物の固定資産税評価額は2,000万円、預り敷金が100万円、建物の時価(未償却残高)は3,300万円です。贈与税の計算における預かり敷金の取り扱... -
665.旧定額法による減価償却
私は平成12年1月に4,000万円で木造アパートを取得しました。耐用年数22年の旧定額法にて減価償却を行ってきましたが、令和3年の確定申告で22回目の償却を終えました。次回以降はどのように処理するのでしょうか。 まず、取得価額の95%相当額まで償却し... -
184.都市農地保全に向けた取組み/JA大阪中河内
JA大阪中河内では、高齢化等による農業従事者の減少や遊休農地の増加の対策として、農地保全担当専任職員を配置し、農地貸借のマッチングや農業塾による新規就農者や定年帰農者等の育成等に取組んでいる。平成29年度に市街化調整区域の農地を対象として... -
183.JA相続・事業承継支援初級者研修会
講義Ⅲ(理念・実務)「相続相談の取り組み」 JA全中では4月26日から28日の3日間にわたり、「JA相続・事業承継支援(資産管理事業)初級者研修会」を開催した。本研修会は、組合員の相続・事業承継支援の取組み目的や、資産管理事業、相続相談等の業... -
第10回.法令に基づく制限の概要 6
今回は「法令制限の概要」(宅地建物取引業法第35条1項2号)のうち、都市計画法・建築基準法以外の法令(以下、「その他の法令(制限)」といいます)について重要事項説明書の書き方・説明の仕方を解説します。その他の法令制限は重要事項説明のトラブル... -
202.DIY型賃貸借~需給関係の多様化に対応する~
1.はじめに 民法は賃貸借における賃貸物の修繕について、「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う」(606条)と規定し、社会的にも賃貸人が修繕することが一般化しています。空き家問題が大きくなるにつれ、空き家の有効活用が大... -
278.死因贈与における執行者の権限
【事案】 AはBとの間で令和元年9月5日、負担付死因贈与契約を締結(書面作成。) 内容はAの有する財産すべてをBに贈与する。 贈与については、Aの死亡によって効力が生じる。 ただし、Bは〇〇に財産の一部を寄付すること。 この死因贈与契約の履行...