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159 . インスペクションの導入とその影響〜改正宅建業法の施行
1.住宅の三重苦を克服する 住宅は代表的な不動産です。日本ではその住宅に3つの問題をかかえてきました。1)建物の寿命が短命で、2)経年によって価格が急落し、3)中古になると売買できない、ことです。 せっかくローンを払い終わったと安心する... -
第16回 法令上の制限⑫ 「その他法令上の制限の調査(その6)」
今回は「水(みず)」に関する法令のうち、「津波防災地域づくりに関する法律(以下、「津波法」といいます)」をとりあげて解説します。津波法は平成23年の東日本大震災における津波災害をきっかけに制定された法律で、近年では重要事項説明の1つであ... -
157. 借地権の価格と底地の価格 その1
1.価格の三面性 不動産など、財の価格には三つの側面があるといわれています。一つ目は、その財を造るために必要な費用の側面です。財の価格は原価によって規定される側面があります(費用性)。二つ目は、その財を使うことによって得られる収益の側面... -
154 .戸建て住宅地にある大規模地の価格
1.問題意識 戸建て住宅地内にある大規模地の価格については意外と高く評価されることも、予想外に安く評価されることもあります。大規模地の価格を適切に評価することは難しいものです。 生産緑地を宅地として転用するケースなどにおいて予め価格を... -
第15回 法令上の制限⑪「その他法令上の制限の調査(その5)」
今回は「水(みず)」に関する法令をとりあげて解説します。宅建業法第35条(施行令第3条)では、みずに関して次の表1のような法令について説明が義務付けられています。今回は下表のうち、代表的な「河川法」について解説します(以下、法令名称の記載... -
564 . 手付金受取り後に土地の売買契約を解除した場合について
私は所有する土地を、A氏に1,100万円で売却する契約を結び、手付金100万円を受取りました。その後、B氏からその土地を1,700万円で譲って欲しいとの打診を受け、B氏に売却することにしました。A氏との契約書に、契約を破棄する場合には手付金を返金す... -
第14回 法令上の制限⑩「その他法令上の制限の調査(その4)」
今回は「道(みち)」に関する法令をとりあげて解説します。ここでいう「道(みち)」とは、道路だけでなく空路や経路なども含まれており、宅建業法第35条(施行令第3条)では次の表1のような法令が掲げられています。 今回は下表のうち、代表的な「... -
561 . 自宅を取り壊して敷地を売却した場合について
今年5月、私(甲)は、A市に新しい自宅を購入し引越しましたが、B市にある旧自宅を11月に売却しました。その売却を早期円滑に行うため、旧自宅を取り壊し、その敷地を更地として売却しました。売却関係の土地と建物の資料は、次の通りです。今年の申... -
第13回 法令上の制限⑨「その他法令上の制限の調査(その3)」
今回は「街(まち)」に関する法令のうち、景観法(宅地建物取引業法施行令第5号の3条)をとりあげて解説します。 景観法に関し、宅建業法第35条で説明が義務付けられている事項は、表1の通り数多くあります(以下、カッコ書きの条文は景観法の条文番号... -
446.土地の瑕疵担保責任
組合員が自分の土地をその土地の隣地の人に売却しようと考えています。 ところが、その隣地の人は数十年前に売却対象地にガラを業者が埋めるのを見たと言っています。 隣地の人はその土地を購入して建物を建てるようですが、今のところ建築開始は1年...