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472. 家族信託と遺留分減殺
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238 . 民法の改正(その4)
はじめに 今回は、昨年の民法改正の中のひとつである自筆証書遺言の改正、並びに遺言書の保管に関する法律の制定について説明する。 自筆証書遺言の方式の改正 自筆証書遺言については、遺言者自身が遺言書の全文を自ら作成し、遺言書に日付を記入し、署... -
471 . 位置指定道路と通行妨害
AはBが所有している位置指定道路を車で通行して公道に出ていたが、AとBとの間にトラブルが生じ、Bがこの道路を封鎖してAの通行を禁止すると言い出してきた。 Aはこの道路の通行ができなくなるのでしょうか。 1.Aがこの道路を通行できない不... -
237 . 共同相続と時効取得
事 案 AB夫婦にはYら5人の子供がいる。 Aは、昭和37年に死亡し、Bも平成18年に死亡している。 Aは農地(本件土地)を所有していたが、本件土地は昭和46年に区画整理の換地処分の対象となっている。 Yは換地処分がなされる前まで、本件土地... -
468 . 駐車場の目的外使用について
組合員が駐車場を借主に一括して貸しています。駐車場契約では組合員の所有するアパートの入居者用の駐車場として使用することとなっており、入居者以外の者には貸さない約束になっています。 しかし、組合員が調べたところ、入居者以外の方に駐車場と... -
466 .契約解除と賃料支払
テナント物件の賃貸借についての質問です。ビルの一部屋に事務所が入居していますが、賃料の未払いをしばしば繰り返します。 今回、3ヶ月以上未払いなので、催告のうえ契約を解除しました。退去の要請をしたところ、未払賃料が振り込まれてきました。 ... -
236 .相続分の譲渡と遺留分減殺
事案 AB夫婦には子C、X、Yがいる。 DはYの配偶者であり、ABと養子縁組をしていた。 Bは平成20年12月に死亡した。 その時点の相続人は配偶者A、子であるC、X、Y、それに養子Dの5名である。 Bの遺産分割調停において、Bの配偶者Aと、... -
235 . 民法の改正について(3)
今回は債権者代位権と債権者取消権の説明をする。 【債権者代位権について】 1.現行法について 現行法では民法423条に規定されている。その内容は、債権者が自己の債権を保全するため、債務者の権利を代位して行使できるというものである。 AがB... -
465 . 競売手続きによる遺産分割と通行地役権
A地は公道に面していないため、B氏の土地を道路として使用しています。 B氏が2年前に死亡し、通路の土地を含むB氏の所有地が遺産分割の対象となりました。 B氏の相続人は3人のようですが、最近、相続人のひとりから、B氏の遺産は裁判所で遺産... -
234 . 相続分の譲渡と特別受益
事 案 Aは平成元年に死亡。その時点の法定相続人は配偶者B、ABの子X1X2Yの合計4名。 平成5年、BはYに自分の相続分(Aの相続における法定相続分である2分の1)をYに譲渡(無償)。 同様にX2も自分の法定相続分(Aの相続における法定相... -
233 . 民法の改正について(その2)
今回は保証と瑕疵担保責任について説明する。 保証について A 個人が保証又は根保証をしているケース 1 保証契約については、書面が作成されなければ効力が生じないことは従前のままである。2 事業のために負担した貸金等債務を主たる債務とする保... -
461 . 遺言と民法改正
遺言があれば、遺産に第三者の登記が設定されても遺言が優先するとのことですが、民法改正でそうではなくなるのでしょうか。 1.遺言があれば、遺産に第三者の登記が設定されても遺言が優先すると考えてもいいと思います。 ただ、正式には、相続人に対...