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466 .契約解除と賃料支払
テナント物件の賃貸借についての質問です。ビルの一部屋に事務所が入居していますが、賃料の未払いをしばしば繰り返します。 今回、3ヶ月以上未払いなので、催告のうえ契約を解除しました。退去の要請をしたところ、未払賃料が振り込まれてきました。 ... -
161 .定期借家権を再考する
1.不動産証券化に必要な制度 建物を賃貸する方法に、普通借家契約と定期借家契約があることはよく知られていますが、なぜ定期借家契約が導入されたかについては、必ずしも正しく理解されていません。 定期借家制度は、「良質な賃貸住宅等の供給の促... -
464.民事再生と借家契約
組合員がビルを所有し、そのビルを商業テナントA社に賃貸しています。 今般、A社の経営が行き詰まり、民事再生の申立てがありました。貸主としてはどう対応したらいいでしょうか。契約書では、借主が民事再生を受けたときは、貸主は借家契約を解除で... -
160 . 不動産投資の新しい考え方 ~認証制度の創設~
1.ESG投資に対応する不動産 国土交通省はESG投資に対応する不動産制度の検討を始めました。ESG投資は、地球の持続可能性を確保するためには、環境(Environment)・社会(Society)・ガバナンス(Governance)に配慮した投資を重視すべきとす... -
462.普通借地を含めた定期借地について
組合員5名が所有する土地を一体として、ある会社(X社とします)に事業用目的で貸すことになりました。5名のうち4名は事業用定期借地契約でOKですが、1名(A氏とします)は普通借地を希望しています。 公正証書を作成するときに、単独での解約... -
463 .定期借家における賃貸建物の追加
組合員がテナントに建物を定期借家契約で賃貸しています。 今般、テナントから、同一敷地にもう一棟建物を建てて貸して欲しいとの要請がありました。貸主としては、これに応じてもいい考えです。 現在の定期借家契約の覚書のような形で建物を追加すれ... -
158.借地権の価格と底地の価格 その2
1.普通借地権の価格と底地の価格 前号では、普通借地権の価格と底地の価格について、相続税路線価方式による評価の功罪を考えました。路線価方式は課税の簡便と衡平のために考案した評価方法であり、個別の不動産の個別の事情を反映しにくい側面がある... -
134 .《一般社団法人東京都農住都市支援センター》 第15回資産管理・都市農業実態調査」結果解説~その2 ~賃貸住宅の空室率はわずかに悪化、駐車場の空き台率はわずかに改善
(株)協同経済経営研究所 上席研究員 櫻井 勇 集合住宅の空室率は、わずかに悪化 ~拡大する地域差 集合住宅の空室率は、前回調査との比較では、1 .2%悪化している。平成18年以降の傾向をみると、平成21年にかなり空室率が上昇し、その後、平成24... -
459. 民法上の賃貸借契約と更新拒絶
建物所有を目的としない土地賃貸借契約をしています。 ・期間は20年間 ・更新しない旨の通知を貸主又は借主から3ヶ月前までに出てないときは、さらに10年間の更新 となっています。 1.更新しない旨の通知はいつからいつまでに出すべきでしょう... -
231.不動産と商事留置権について
はじめに 今回は民事留置権及び商事留置権について説明したいと思う。 まず、平成29年の最高裁判所の判決があるので紹介をする。 事 案 XとYはそれぞれ事業を営む会社であり、土地所有者XはYに対して、土地を賃貸していた。 XY間の土地賃貸...