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311.位置指定道路の通行禁止の可否について
はじめに 今回は、位置指定道路の所有者が、近隣の土地所有者の通行の禁止を求めることができるかについて説明したい。 位置指定道路とは、私道のひとつであり、建築基準法上の道路として、特定行政庁(地方公共団体のこと)から指定を受けた道路のことを... -
310.特別寄与料と遺留分侵害額請求
はじめに 今回は、2019年7月1日から施行されている民法1050条特別の寄与と遺留分侵害額請求との関係を説明する。特別の寄与については本誌2019年4月号(No.289)に紹介しているが、簡単に言えば、被相続人に対して無償で療養看護その他労務を提供したこ... -
309.相手方の所在不明とその対応について
はじめに 今回は相手方の所在が不明な場合の対応の仕方について説明したい。相手方の所在不明の場合、意思表示の公示送達、訴状の公示送達、不在者の財産管理人、今回の民法改正で設けられた不在者財産管理人、法人の実体がない場合の清算人や特別代理人な... -
308.抵当権の物上代位と相殺について
はじめに 今回は令和5年11月27日に、最高裁判所で抵当権にもとづく物上代位による賃料債権の差押と、賃借人による相殺合意との優劣に関する判断が示されたので、この事例を紹介するとともに、物上代位と相殺に関する説明をしたい。 物上代位とは 抵当権の... -
307.相続財産の管理制度について
【はじめに】 今回は、相続開始後の相続財産の管理制度について説明する。 相続開始のあと相続をすることになったのに、相続財産の管理に関しては、民法には明確な条文はなかった。遺産分割が成立してしまえば、そのあとは相続した者が確定的な権利者とな... -
306.解散した会社について
はじめに 今回は、解散した会社に関する説明をしたいと思います。亡父や祖先が設立した会社名義の建物がそのまま自宅敷地に残っていたり、隣地所有の会社が解散したため境界等の交渉をどうするのかなどの相談が寄せられています。会社が解散決議をする場合... -
305.土地の一部の保全のための土地全部の仮処分
はじめに 今回は、相手の土地の一部の所有権移転登記請求権を保全するために、相手の土地全部に対する仮処分が認められるかの説明をします。 たとえば、AとBの土地が隣接しているとして、AがBの土地の一部を長い期間にわたって自分の土地であるA地に含... -
304.遺産分割前の預貯金の払戻しについて
はじめに 今回は遺産分割成立前の預貯金の払戻しに関する説明をします。 預貯金については、古くは可分債権であるとして、法定相続分に応じて相続人各自が、法定相続分に相応する金員を取得しているとの考えから、遺産分割の対象とはなりませんでした。そ... -
303.一部遺産分割について
はじめに 今回は遺産の一部分割についての説明をする。相続開始のあと、相続人間の協議で遺産の分割をするにあたり、納税や相続物件の売却などの事情から、遺産の一部について遺産分割の協議をすることがある。遺産の一部分割については、従来の民法の条文... -
302.空家等対策の推進に関する特別措置法の改正
はじめに 今回は適当な裁判例がないので、2023年12月13日から施行された空家等対策の推進に関する特別措置法の改正について説明する。空家等対策の推進に関する特別措置法(以下、単に特措法という)は、2015年5月26日から施行されている。 これは、空家...