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第30回.法47条1号に関する事項(その4)-法律的瑕疵1(税務)-
今回は瑕疵の種類のうち、法律的な瑕疵について調査ポイントを解説します。法律的瑕疵といえば、都市計画道路予定地、建蔽率・容積率違反などが判例で多くみられますが、これらは通常、宅建業者の調査範囲です。そこで、ここでは法35条に例示されていない... -
第29回.法47条1号に関する事項(その3)-建物の物理的瑕疵-
今回は建物の物理的瑕疵による紛争の未然防止について調査ポイントをとりあげます。建物の物理的瑕疵とは、主に床・柱の傾きや雨漏り、白蟻被害などがあげられます。以下、これらに関する調査実務について考えてみます。 建物の物理的瑕疵として代表的なの... -
第28回.新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた不動産取引の対応について
新型コロナウイルス感染症の影響が不動産取引でもみられるため、今回は物件調査から離れてこの点について私見を述べたいと思います。 1.不動産取引における新型コロナウイルス感染症の影響について 日本における新型コロナウイルス感染症の感染率や... -
第27回.「法47条1号に関する事項(その2)―土地の物理的瑕疵―」
これから数回にわたり宅建業法47号1号のうち、社会通念上「瑕疵」と呼ばれているものを考えてみます。瑕疵という言葉は2020年4月1日から施行される改正民法(債権法)でなくなる言葉ですが、目的物のキズを表すのに適当な用語なので、以降の法47条1号... -
第26回.「法47条1号に関する事項(その1)」
これまで本連載では、宅建業法35条の調査項目を中心に解説してきました。今回から宅建業法35条に列挙されていない事項に関する調査実務を解説します。 1.法35条に例示されていなくても告知すべき事項 宅建業法35条は最低限相手方に説明しなければな... -
25.「生活関連施設の調査(その4)-ガス-」
今回は生活関連施設の最後として、ガスについて解説します。ガスの調査についても他の生活関連施設と同様に、①直ちに利用可能な施設が何かと②相手方に発生する費用負担がポイントとなります。 1.ガスの種類 ガスの種類は、一般に都市ガスとプロパンガ... -
第24回 生活関連施設の調査(その3)-電気-
今回は生活関連施設のうち、電気について解説します。まず重要事項説明で電気に関する説明の誤りや不足からくる紛争について整理し、次にどのような調査をすべきかを考えてみます。 1.子メーター付き物件に関するトラブル 電気に関して最も多い紛争が... -
第23回 生活関連施設の調査(その2)排水施設
今回は生活関連施設のうち、排水施設について解説します。排水施設の調査では、取引物件で直ちに利用可能な施設を特定しておく必要があります。そのためには現地確認と所有者に対する確認が必要で、そこにどのような排水施設があるのか(又はないのか)を... -
22.「生活関連施設の調査(その1)飲用水」
これから生活関連施設の調査についてとりあげて解説します。生活関連施設とは、電気、ガス、水道、排水施設に関する調査のことで、これらは重要事項説明の誤りからくるトラブルのうち約20%を占め、法令制限に次いで多くみられるので注意が必要です。 今... -
21.法令上の制限⑰「その他法令上の制限の調査(その11)」
今回は「崖(がけ)」に関する法令のうち、「宅地造成等規制法」と「建築基準法(がけ条例)」をとりあげて解説します(以下、断りのない限り条文は各タイトルの法令を表します)。これらは特に擁壁に関するトラブルが多くみられるので注意が必要です。 1...