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145.民泊の管理について
1.はじめに 国内外からの観光客の増加を背景に、多くの都市で宿泊施設の不足が顕著になっています。2020に東京で開催されるオリンピックとパラリンピックを控えて、東京エリアでは特に不足が顕著です。一方で、空き家の増加が社会問題化しています。 ... -
144.一般定期借地権を利用した先駆的土地活用
1.はじめに 土地価格が上昇しないだけでなく、下落することも日常的となったことを受けて、若い世代には買った途端に資産価値が下落する土地を購入することは経済合理性に反する行為で賢明ではないと考える人も増えています。ここに、一般定期借地権で... -
143 . 賃貸住宅管理の制度と資格
1.はじめに 賃貸住宅管理をめぐる制度や資格については、すでに何度が紹介してきましたが、現時点の状況を改めて紹介します。賃貸住宅管理についてはJA系統が社会全般に先駆けて体系化してきた経緯がありますが、その必要性が広く認識されるに至った現... -
142.接道部分の作法
1.はじめに 前回のこのコーナーでは「外構と植栽で高める資産価値」としていくつかの事例を紹介しました。最後の事例では、若者がどのように感じているかについて、筆者が勤務する明海大学不動産学部の学生の記事を紹介しました。 車庫型の駐車場が... -
141.外構と植栽で高める資産価値
1.はじめに 増加する空き家が社会問題化しています。最新の住宅土地統計調査の速報値では空き家率は13.5%まで上昇しています。確定値で確認できる過去の調査では、賃貸住宅の空き家率は住宅全体の空き家率+5%程度で、民間賃貸住宅の空き家率は賃貸住... -
140.容積率の計算方法が間取りを変える
1.はじめに 建築可能な建築物の延べ面積は容積率で規定されます。容積率は延べ面積の敷地面積に対する割合で、300%、400%などと表示されます。分譲マンションは区分所有者が独占的に使う専有部分と入居者全員で使う共用部分で構成されます。賃貸マン... -
139.遊休不動産と需要をつなぐ仕組みづくり
1.人の長寿と建物の長寿 日本の平均寿命(男女)は83.7歳(WHO世界保健統計2016年版)で、世界一の長寿国です。長寿社会の安寧秩序には、人生の長寿と住宅の長寿が同時に達成される必要があります。住まう場所としての住宅は生涯必要ですが、高齢期は... -
138.農地を不動産鑑定評価する
1.はじめに 農地の価格や賃料を評価する機会が増えると想定する国土交通省では、不動産鑑定評価基準の一部に農地の評価を規定し、不動産鑑定士が農地を評価する仕組みを作ろうとしています。 実際の評価需要がどの程度発生するか、必ずしも農業や農地... -
137.収益価格を求める簡便式
1.はじめに 前回は収益価格がどのようなものか、幾つかの方法でイメージしました。そして、エクセルなどの表計算ソフトを使うことが汎用的であることも確認しました。 今回は、エクセルで計算する方法とは別途、幾つかの前提をおいて収益価格を求め... -
136.収益価格をイメージする
1.はじめに 「不動産の価格が収益価格で決まるようになった」という表現をよく聞きます。不動産証券化において収益用不動産を投資目的で購入するような場合はまさにそのようなケースです。一方、不動産流通はもとより、不動産金融の関係者であっても収...