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235.古家を利用した分散型ホテルによる街おこし ~愛媛県大洲市~
1.はじめに 画一的になりがちなホテルより風情のある旅館を好む風潮も強まっています。他方、伝統的な旅館の経営は容易ではありません。さらに、地方都市では中心部が空洞化し、空き家問題も深刻化しています。新規に旅館を建設して経営する環境にはあり... -
234.馬小屋を高齢者施設に~田園都市の良さを生かす~
1.はじめに 地域創生の一つの目玉として、デジタル田園都市をつくることが提唱されています。東京には田園都市線という鉄道路線もあり、田園都市という言葉は日本ですっかり定着しています。この言葉は19世紀末に英国で提唱された、Garden City Movement... -
233.敷地の併合・敷地分割と土地価格
1.はじめに 隣の土地は倍の値段でも買えという俚諺があります。不動産鑑定評価基準は一般的な取引で成立する合理的な価格を正常価格と規定するほか、隣地併合など、取引当事者が限定される場合で別途成立する合理的な価格を限定価格として規定します。隣... -
232.借地権を設定した土地所有権の相続税評価
1.はじめに 契約期間の更新がある通称「普通借地権」を設定した土地所有権(相続税では「貸宅地」、不動産鑑定評価では「底地」といいます。以下、「底地」を用います。)の相続税評価額は一般に、路線価図を参考に計算します。底地所有者からみると路線... -
231.都市計画制度の変遷にみる規制誘導内容の変化
1.はじめに 現行の都市計画法はJA発の農住都市構想と同時期に始まり、相互に影響しながら歩んできた経緯があります。経済成長、人口増加を背景とした無秩序な都市開発に対応する必要から制定された都市計画法ですが、近年の人口減少や災害の頻発・激甚... -
230.災害ハザードマップと土地利用
1.はじめに 線状降水帯が頻繁に発生するようになり、大雨洪水被害もたびたび発生しています。特に、2024年1月に大規模震災被害のあった能登地方で甚大な水害が発生し、自然災害の猛威を前に言葉がありません。甚大化する自然災害に対し、事前に情報を発... -
229.集合駐車場と景観~出入口の集約と一皮の緑~
1.はじめに 青空駐車場やアパートの駐車場など、多数台を収容する駐車場(以下、「集合駐車場」といいます。)によって土地を有効活用することがあります。青空駐車場は、①建物を建てる場合と比較して貸主の経済的負担が少ない、②金融機関からの借り入れ... -
228.収益価格を求める ~永久還元法と有期還元法~
1.はじめに 不動産の価格が、収益性に着目して求める収益価格を重視して決定されるようになってきたということは多くの人が知っています。一方で、収益価格をどのようにして求めるかは意外と知られていない実態があります。ここでは、収益価格を求める方... -
227.空家特措法の改正と住宅セーフティネット~管理活用支援法人と居住支援法人~
1.はじめに 空家等対策の推進に関する特別措置法(空家特措法)の改正については、前号で草薙弁護士に解説いただきました。今回は改正のポイントである、特定空家になる前の対策のために創設された、空家等管理活用支援法人の仕組みを確認します。また、... -
226.証券化不動産とDCF評価
1.はじめに 昭和時代終盤の地価高騰期に、金融機関は不動産を有力な融資先と位置付け、不動産の時価に対して100%融資や120%融資を行っていたところ、地価バブル崩壊後に訪れた地価下落を受け、競売しようとしても競売できず、塩漬け不動産を抱えること...