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558.擁壁基礎部分の越境と時効取得
AはBから最近B所有地を購入しました。この土地の周囲には隣地の所有者が建てた擁壁(ブロック塀)があります。 先日、隣地の所有者から、調べたところ擁壁の基礎部分(地中にある)が購入した本件土地に一部越境していることがわかったとの連絡がありま... -
557.建物滅失と借地権
土地を事業者(老人施設)に一般定期借地権で51年間貸す予定です。その事業者は老人施設を運営する会社に建物を一括貸しています。今回、一般定期借地権設定契約書の案文が示されました。その中で、建物が滅失したときは、借地人は地主との借地契約の解約... -
556.アパートのゴミ捨て場の不法投棄
管理しているアパートの住民用のゴミ捨て場に住民以外の人がゴミ捨てに来ているようです。ゴミの回収日との関係で、住民にはゴミを出す日を告知して、守ってもらっています。どう対応したらよいでしょうか。カラスによってゴミを荒らされてしまうこともあ... -
555.普通借家と中途解約
アパートを貸している者からの相談です。アパートの契約書には、借主は3ヶ月前に予告をすれば契約期間中でも中途解約ができるとか、3ヶ月分を一括して支払えば直ちに退去できるなどの条項があります。中途解約を認めないとする契約をしてはいけないので... -
554.更新事務手数料について
アパートの更新にあたり、貸主Aは借主Bから更新料として新家賃の1ヶ月分をいただく契約になっています。また、そのほか重要事項説明書には、仲介業者に借主Bは更新事務手数料として新家賃の0.5ヶ月分を支払うと明記されています。借主Bは、Aに対し... -
553.建物の相続と借家契約の解除
Xの父Aは、戸建ての建物をYに貸していましたが、先日、Aは死亡しました。調べたところ、YはAの生前から家賃をたくさん滞納していたので、建物をAから相続したXは、Yに退去してもらうため、未払賃料の支払催告をして契約を解除しました。もし、裁... -
552.現状有姿売買と瑕疵担保
中古建物を現状有姿を前提に売却した場合、仮にその建物に瑕疵があっても、売主に責任は生じないのでしょうか。 1.現状有姿の売買ですので、売却時の状態のままで引渡すということになります。したがって、床が汚れていたり外壁に汚れがあっても、そのま... -
551.借地上の建物の増改築
組合員が居住用の建物所有目的で土地を貸しています。先日、借主から建物を建て替えたい旨の連絡がきました。貸主の承諾なしに建て替えは可能なのでしょうか。 1 契約書の条項次第だと考えます。 借地借家法第17条2項は「増改築を制限する旨の借地条件... -
550.借地人が死亡したら借地契約は終了するとの特約
組合員Aは、Bに土地を建物所有目的で貸しています。Bは高齢で、B名義の建物にひとりで居住しています。Aとしては、Bが死亡したら借地契約の終了が認められるのなら、地代をかなり安くしてもいいと考えています。 AB間の合意で、Bが死亡したら借地... -
549.不在者財産管理人と公示送達
事件の相手方の所在が不明なときに不在者財産管理人が選任されることがありますが、公示送達で裁判をするということも聞きます。このちがいは何ですか。 1.従来の住所又は居所を去った者がその財産について管理人を置いていなかったときに、利害関係人や...